ちょっと人生の指針になりそうなくらい、ためになりました。
実は1月のあたまに叔父がなくなりました。
もう老衰ですね。
なので、それほど悔いはないのですが。
どうして悔いがないかというと、その亡くなる間際のプロセスにちょっと寄り添えたから、です。
小さい頃からお年玉をもらったりしていた叔父。
直近では、株主優待で来たお菓子をもらた叔父。笑
いとこが面倒を見ていたのですが、誤嚥性肺炎で入院した後、戻るのが特養か療養型医療施設かどちらか?だという選択が去年の暮れにあったんです。
中心静脈栄養をしていたけど、それも膿んで皮下注射点滴(24時間かけて1リットルだけ水分補給)という水分を入れるだけの注射をしていた。
だから、積極的に栄養を取って云々というステージではなかったんですよね。
なので、特養に戻ると。
特養に戻ると、医療処置はできません=点滴はできない。
なので、口から食べることを試みるしかない。
でも、もう3か月くらい口から食べていない。
1月の4日に特養に戻ったんです。
その日の夕方に、顔を見に行きました。
前の日に行っていいですか?と電話したら、もう看取りという段階だからいいですよ、と。
その電話で、そうなのか、と思わず涙し。
ならばなるべく早くいかなきゃと思い、行きました。
手を握り、30分くらいほぼ一方手に気に話をしてたけど、時折目をあいて目を合って。
叔父の手を握ったなんて、今回が初めてですけど、笑、しっかり握る力もあり暖かった。
なんかその感覚は今でも覚えています。
あ、生きているんってそういうことなんだ、って。
(書いているだけでウルウルしてくるわ)
その日は、叔父が好きだったものって何だろう?と思って、おせんべい!と思って、持って行った。
ちょうど実家のお墓参りに弟が行ったときにお土産で谷中のせんべいを買ってきてくれたのがあって、それをもって。
特養の人が、鼻の近くに持って行って、においをかがせてくれて。
その日、別れ際にバイバイっていったら、バイバイって手を振ってくれました。
その次の日、特養の専門職・・・歯科衛生士、歯科医師、医師、機能訓練士、介護士、みんなでいろいろアイデアを出し合って出来ることはないかと検討して実行してくれたみたいで。
その様子を電話してくれました。
何て親切な特養なんだろう!
もう何もしてくれないんだろうと思っていたんです。
誤嚥のリスクをみながら、
言葉が出せるのは、ノドの機能が残っているという証拠だそうです。
ゼリーや、ジュースにとろみをつける、のを検討してくれる。
あとアイスマッサージもあるみたい。
何食べたいってきくと、ウナギって答える人もいるんだって。
それ、聞いたことある、しかも、神田明神の前の鰻屋の鰻がいいって。
そうすると、ペースト状にしたり、たれを口の中につけてあげたりするらしい。
実際にやってくれたのは、何か欲しいものがあると言ったらジュースが飲みたいということだったのでスポンジにサイダーを含ませてあげたと。
全部で50ミリくらい食べたと。
これが木曜。
んで、金曜は、甘酒も試してくれたけどやっぱりむせる。
んで、土曜にも連絡があり、食べたいものはと言っても何もいらない(意思の疎通はできていたいんだね)熱は出てない、血圧70、酸素濃度が午前中81/午後72、脈が70くらい(脱水になると90~100?)、足がチアノーゼ(紫色)、手が冷たくなってきているのであっためている。
土曜の夕方に私がコロナの注射を打ったので、翌日熱が出るだろうとは思ったけど、午前中は何とかなるだろうと思ってた。
したら、その午前中にも間に合わなあわず、未明に亡くなってしまった。
今考えると、上の血圧の数値がどういう意味なのか分かってなかったんだよね。
去年、友達をなくしたときも、血圧60ってタイミングが合ったけどそんなにすぐになくなったわけじゃなかった。
なので、油断していた。
今考えると、土曜の夜行ってあげたらよかったなど思うが、そこまであまたが回らなかった。
もし今度同じような状況があったら、駆け付けたいと思います。
最後まで耳はよく聞こえているって。
今回のことで思ったのは、見舞いに行ったときに、点滴とかそういう管につながれていない叔父を見て、とっても穏やかな顔をしているなと思ったの。
あ、あたしもこれがいい、と直感的に思った。
枯れるように死んでいくことの楽?さ、を、教えてくれたのが、まさに、この本だったわけですよ。
判断が正しかったと。
そうしたら、たまたま一昨日、親の担当のケアマネさんと話していた時に、同じような症例のおじいちゃん(こちらは自宅へ帰ってきたパターン)がいたようで、ケアマネさんもお子さんもお孫さんも、みんなこれがいいと満場一致で思ったそうです。
私もその輪の中に入るよ。笑
身体に入らない水分を無理やり入れるとむくむしね。
死ぬことは怖くないと、まあ、怖くないと言ったらうそになるが、あっちに行ったらいろんな先人がいる、
なんかそこでお金のこと気にしないで、笑、日々宴会やってられる、と「いう帰ってきた酔っ払い的」なイメージ、でいられると
そんなにつらくないかな~と。
そのようなこととほぼ同じことが書いてある本でした。