はい、前のりしていた娘@大学の課題で職人さんのところに潜り込み、と合流です。
村上の駅に車で迎えに来ていただき、恐縮至極です(汗)。
早速、お店を拝見、工房に入れてもらいました。(嬉しい~)
娘は、コースター作り体験もしました。
そして、金継ぎする前の器をくっつける漆(麦漆:むぎうるし)を昨日塗ったのですが、すぐには固くならないそうです。
※この麦漆って、「漆」と「小麦粉」なんですよ。
それが凄い接着力になるってことを見つけた昔の人、えらい!
そしてね、それをへらで混ぜる手つきが、the職人って感じなのよ!しびれるわ~。(笑)
何日か前に麦漆で接着した急須に、金をくっつけるための絵漆(えうるし)を塗って金粉をくっつける作業を見せてもらいました。
金継ぎは、金の絵の具のようなものでくっつけるものだと思ってましたが、
まずは麦漆でくっつける→乾かす→絵漆を細~~く塗る→金粉をくっつける
という手の込んだ作業の賜物なんですね。
以前、PDFで工程を送っていただいたのですが、論より証拠、文字と写真で見るのではなくて目の前で見た方が500倍実感できる!来た甲斐がある!
もう、バリバリの職人で、かっこよくて、鼻血ものです。笑
面相筆で、麦漆で塗ったところを
金粉、これで1万円くらいとのこと!
ぱたぱたと塗っていきます。
おお、千利休の黒茶碗のようだ!笑
大滝さんのとても共感したところは、民芸運動的なところがあって。
良い塗りの器でも、後生大事にしまっておいたのでは意味がない、使わないと意味がない。
なので、日常に根付く器を作りたい、と。
金継ぎは器自体ではないけれど、今使っている器の寿命を延ばすという意味で、ムッチャ日常に根付いている「仕事」だなと思っています、実感しています。
うちがたまたまネットで見つけた「URUSHI OOTAKI」さんに金継ぎの依頼をしたのが9年前。
まあまあなお得意さん(私が割るからね、汗)なので。
継続して使いたい器は、直してもらえるという安心感。
しかも、娘が大学の課題の潜り込みで選んだ「金継ぎ」という手法。
それではるばる新潟(いや、でも東京から新幹線で2時間と在来線1時間弱、さして遠くない)まで行く機会が出来(娘の課題に便乗)、そして地元を案内していただき、もう本当に不思議な縁です。
ちなみに、金継ぎの依頼は日本全国からきていて、途切れることがないそうです。
分かるわ~。
ご本人にはお伝え損ねましたが、首もとの赤いスカーフがアクセントでとてもオシャレで素敵でした~。
さすが美大出身!
堆朱(ついしゅ)という言葉も知りました。
早速使っています。
娘曰く、お椀自体が熱くないので持ちやすい&軽い。
私も箸が軽いなと感じています。
そして、ぽってりして持ちやすい。