ついてないって思い込んで諦めている、クソどもみたいになるんじゃないよ。」
この「ヒルビリー・エレジー」の主人公のおばあちゃんの台詞です。
言い当てています。
「ヒルビリー」とは、「田舎者」という意味。
でも、そのおばあちゃんがすごく品行方正な人物だったのかといわれると、決してそうでない。笑
タバコは吸うわ、感情の起伏のアップダウン半端ないわ、まあ、かなり微妙なおばあちゃん。
でも、自分の身内に対する愛情は誰よりも深いのです。
この主人公のお母さんはというと、もっとイっちゃってて、男はとっかえひっかえ、ドラッグはするし、警察沙汰は起こすし、と全く心の平安の拠り所にならないお母さんなのです。
何でこの本を読もうかと思ったかというと、中2の子供の地理の勉強、アメリカ合衆国のところでの「ラストベルト」という内容が出てきたことがキッカケなんです。
日本語でラストというと、どうしても最後(last)が思い浮かぶけど、このラストは錆びた(rast)という意味で使われています。
その「錆びた」の方は知らない単語でした。笑
「ラストベルト」はトランプさんが先の選挙で票を獲得したあたり、アメリカの五大湖のあたりなんですね。
戦後すぐあたりは、GMなどのアメリカの大工場があって、雇用もあった。
でも、海外にその拠点が移り、だんだん仕事がなくなって、街も寂れていく。
映画のデトロイト見て、ちょっとびびった。
まあ、そんなにこわいところでもないというブログもあります。
んまあ、アメリカ人の生活にも思いを馳せつつ。
でも、おばあちゃんの言うとおり、その主人公は高校卒業後、海軍に行ってお金ためて、大学行って、ロースクールまで行って成功した、という話でした。