「硫黄島からの手紙」という渡辺謙の出ていた映画にもなっているのね。
栗原中将のおうちが、なんと東松原だった!毎日電車で通っているジャン!みたいな。笑
東京新聞の書評?を見て、図書館で借りて読みました。
こういう戦争関係の本を読むたび思うことは、
意地の張り合いから戦争が生まれて、無駄に長引くんじゃないかと。
どっちを向いて戦争をしているのか?上司のほうを向いて戦争しているんじゃないかと。
とにかく、栗原さんは、うちのおじいちゃんも言ってましたが、何でアメリカなんかと戦争したんだ、と。
勝ち目ないじゃん、と。
うちのおじいちゃんが言ってたのは、戦後にニューヨークに行ってエンパイヤステートビルに行ったときに
「何でこんな国と戦争しちゃったんだろう」と思ったということ。
エンパイヤステートビルは、戦前の建物です。
栗原さんも、陸軍のエリートで、アメリカに何年か留学していて、とてもいい人たちばかりでと思っていたから、アメリカとは戦争をしたくなかった、とのこと。
それ以前に、とても国力は日本に勝ち目がないって思っていたみたい。
栗原さんとおじいちゃんの話が、点が線になったわけです。
まあ、プライドなんて煮ても焼いても食えない、というところかな。
そして、ただバンザイ攻撃などの潔く散ることが美徳とされる考えでなく、彼はどこまでも合理的だった。
東京大空襲など、本土を焦土にした空襲は、硫黄島が(ほぼ)落ちたことで、出来た、と。
サイパンやグアムからB29が行ったけど、そこを経由まではしないけど、帰りに不時着したりね。
硫黄島が足場になるから、一日でも長く陥落しないように合理的に進めた。のが、この人。
映画見ようっと。